「…別になんでもねえよ」
そう言って、そっぽをむく吉田くん。
心なしか、少し耳が赤い気がする。
まあ、ありえないか。
そんなことを思いながら、あたしもクレープを食べた。
クレープも食べ終わり、もう結構薄暗くなってきた。
季節はもう10月。
まだ19時とはいえど肌寒い。
「さて、と。帰るか」
ベンチから立ち上がり、吉田くんはそう言った。
この、楽しかった時間が終わってしまうのは凄く名残惜しいけど…仕方ないよね。
「そうだね…。今日はありがとう。凄く楽しかった!じゃあ、また明日ね…」
弱々しく手をふり、前を向いた。

