愛してるよ、何よりも


廊下まで響くクラスメイトの笑い声を背に感じながら、私は教室を出た。


相変わらずクラスで私は孤立していて、一人ぼっちだった。


仲良くなった友達も、毎朝顔を合わせば挨拶をしてくれていた子も、私の方を見向きもしてくれなくなった。


皆で仲良く過ごしていた1、2ヶ月を思い出すと、今の現状がとても辛かった。


友達だと思っていたのは私だけだったのかな?


楽しかったのも、私だけだった?


あの子たちは無理に私と話していてくれたのかな?ってマイナスな考えばかりが私の頭に浮かんだ。


でも何を思っていても現状が変わるわけじゃないし、考えるのはやめよう。


考えただけ、苦しくなるから。


私の教室は2階にあって、麗斗の教室はその二つ上の4階にある。


廊下を歩いている時も、階段を上がっている時も色々な人が私をジロジロ見る視線を感じた。


嫌だな、この感じ…。


私は何も悪いことしてないのにな…。


そんな視線を感じながらも私は、階段を上りきって麗斗の教室の前までたどり着いた。