愛してるよ、何よりも


シャワーをの水を止めて、お風呂場から出ると洗面台の鏡に丁度自分の上半身が映った。


うわっ…。悲惨。


鏡に映る私の顔はホラー映画に出れそうなくらい酷い顔をしていた。


顔はぱんぱんにむくんでいて、もともと二重の瞼は、腫れて片方は一重でもう片方は三重になっている。


これは酷い。酷過ぎる。


顔色も青白いし、やっぱり今日は会社を休むことにして正解だ。


寝不足のせいで身体も重いし怠い。気分は最高に落ち込んでる。


とりあえず、会社に電話したら寝よう。寝ないと身体が壊れてしまう。


私は洗面所に置いてあるバスケットからバスタオルとスポーツタオルを取り出して、身体の水気を拭った。


適当にジャージを着て、ベッドに向かう。


大学から一人暮らしを始めてもう六年目になる。六年間ずっと使っているベッドは未だふかふかだ。


ベッドにそっと身体を沈めると身体の重さが少し軽減した。


あっ。なんか落ち着く。やっと外から帰ってきた実感が湧いてきた。


ベッド脇に置いてある小さな置時計に目をやると、もう7時を過ぎていた。


この時間なら会社に電話できる。さっさと連絡して早く寝よう。


私は鞄の中からスマホを取り出して、会社に電話をかけた。