今、僕は立ち止まっている

やりたい事あるのに
上手く進めないよ


意味なく泣いたり
意味なく苛ついたり


どうしたら良いのか
わかっているのに

なぜか進めない


勇気が無いのかな
また昔と同じ繰り返しをしてるのかな



そう悩んでると
大切な君は間違った決意をしていた



知ったのは
中学の時からの友達である
雪(ゆき)からのメールからだった



雪−あのパネルってなんぼしたん?

僕−え?なんで?

雪−友達が仕事で撮らなアカンらしくて

僕−わかんないけど、噂では2万らしいけど

高校卒業してすぐ僕は風俗で働いていた事がある。

3ヶ月で辞めて
今はニートだ。


雪−そうなんや。ありがと

僕−そんなん撮るって事はキャバクラとか?

雪−えっと、野里(のり)と同じやつ


僕が野里。


僕−へー。そうなんや。

雪−てか、その仕事するん舞(まい)なんよ


舞と言うのは
僕が大好きで一番大切な人


僕−は?なんで?意味わからん


僕は頭が真っ白になった
血が頭に上る
イライラする


雪−いや、仕事するって決心したんがそれで。ウチは止めてないで?せっかく決心したんやから、止めれると可哀想かなって

僕−舞に出来るわけないやん。つか、止めてよ。決心したからってなんなん?そんな間違った決心イランやろ。


僕は知っている
その仕事がどれだけ
人生をめちゃくちゃにするモノか


雪−そうやんな。ゴメン。野里に言われて気付いたわ。けど、止めてもする言うならウチはもう止めへんよ?

僕−それなら、僕が舞のママさんとパパさん言う。とりあえず、メールとか電話で話するような事ちゃうから明日、行くわ。



舞は雪の家に今、住んでいる

雪は結婚していて
今、妊娠中。

大変な時期なのにゴメンな。


けど
それでも僕は舞を止める

僕みたいになって欲しくないから


舞は、舞だけは
汚れて欲しくなかった

体を売るって事は
心を売るって事

ボロボロになって
死ぬコトしか考えれんくなる
そんな悲しい世界を見せたくない。


僕は
初めても、知らない男で
性行為にとっては
何とも思えてなかった

けど
舞は違う

初めても好きな人で
不感症でもない


そんな舞は
僕の光でもあり

生きる希望でもあった。


君だけは綺麗のままでいてほしい



これはエゴかもしれない

けどそれでも良い



君が僕から離れてでも
その仕事をすると言うなら

僕はまた悪魔に心を売ろう

そして
君の為にまた体を売るよ

君を縛ってでも
僕は君を綺麗のままで守りたい



だから
明日、君に会いに行くよ










泣きそうなぐらい
胸が苦しいよ








お願いだから






何処にも行かないで