Strong in the wind!

「……この際どい衣装を来てるの、もしかして紗凪ちゃん?」

「は?マジで!?」


充さんまでがそのグラビアを凝視して驚いている。


パッと見、これが私だとは普通なら気づかないと思ってたのに!!


だけど呆気なく紫野さんには見破られたし!


……恐るべしだわ、美容師の卵。



「おい紗凪」

「はい何でしょう?」


はあぁぁ……。充さんに名前を呼ばれただけで興奮する私。


「……お前さ、もう少し警戒心持ったら?」

「警戒心、ですか…?何で?」


何に対して警戒しろと言うのだろう?



「例えばさ」


今度はゆっくり立ち上がった紫野さんが、私に近付いて来る。


屈んだ紫野さんと私の顔までの距離、僅かたったの10センチ。


なんですか、これ。なんのご褒美ですか!?


「このくらい僕に近寄られてさ、紗凪ちゃんはドキドキしないの?」


しない訳無いじゃん!!