ケーキを飲み込むと、口の端にかすかについたクリームを舌でチロリと拭う。 ……その姿が少し色っぽくて。 そして、ニッと妖艶な笑みを浮かべた。 「……あま……」 「………」 翔太がそう言うけど、私はそれどころじゃなかった。 心臓がバクバクして……壊れそう。 ほっぺが赤くなるのを感じた。 顔全体が熱い。