「………」 「……は……柚葉~?」 ……と、そこで、私の意識が戻ってくる。 目の前で首をかしげる夏海。 「大丈夫?」 「……あ、うん! ちょっと昔を思い出してた」 「いろいろあったもんね~」 ケラケラ笑う夏海。 夏海も翔太の過去は知っているから。 夏海は私を支えてくれた。 翔太があんなことになっても見捨てないでくれた優しい友達。 冗談は多いし、ケラケラ笑ってばっかりだけど いつも私を心配してくれて支えてくれる。 私にとって、大事な大事な友達。