……はい。その通りです……。
またもや、それをやってしまいました。
「俺を頼れって」
「…………」
「守ってやれるの、俺しかいないだろ?」
先輩の言葉に、さおりはうっとりして先輩の横顔を見ていた。
先輩の目は、少し怒ってるような、子供を心配する親のような目をしている。
「また土曜日に、その高校に一緒に行ってみよう。部活、午前中だけだし」
先輩は怒った目から、急に優しい表情になる。
そして、乱暴にあたしの頭を撫でてきた。
ボサボサに絡まるあたしの髪。
あたしは手で髪を整える。
先輩は席を立つと片手を上げ、あたしとさおりに笑顔を向けて教室を出て行った。
「カッコイイ……。もう、先輩マジでイケメン」
さおりが手を組んで目をダランと垂らす。
あたしはまだ髪を手櫛で整えながら、先輩の消えていったドアに目を向けた。
先輩に話したことで、上手く行けばいいな。
解決、できるかな……。



