With my electro-melody【短編】

ケータイに通話が入る。



オトとヒカリは止められて、カノジョとダレカが電話で話している。



「用事?やっぱ何もない。ゴメン」「呼び出しかと思った?超勘違いじゃん?」「…うん、また明日」



そう言って、カノジョは再びオトとヒカリを呼び出した。




カノジョがずっとそのオトを聞いていたからなんだろう。



ずっと聴いているうちに、ワタシも口からオトを出せるようになった。



きっと、これがコエ。




家に帰ったカノジョが、床にうずくまったまま、カバンもケータイも放り出した。




ワタシは、ずっと聴いていたオトを真似して、口から出してみる。


カノジョに聞こえるように。



泣かないで。


太陽みたいに、笑っていて。



全てのオトに、意味があるのをアナタにまた教えてもらったよ。


それを今、コトバで繋ぎたい。


アナタが教えてくれた、ココロもオトに閉じ込めるよ。


だから、アナタは笑っていて。



「……ララ?声が出せるの?設定してないのに……?」



不思議そうにアナタがワタシを覗き込む。



設定なんてしなくても、アナタに伝えたいコトバぐらいワタシのコエで言わせてね。






「……笑って……」




end