ワタシはカノジョのケータイの待ち受けに住む、3DCGのララ。
灰色の髪、白い肌。右目が金色で左目は青。
洋服はその日の気分と、カノジョの体感温度によって着せ替えて貰える。
カノジョは3DCGのソフトウェアを使って、1時間でワタシを創り出した。
ワタシは所詮イノチ無きモノ。
アタタカイのもサムイのも知らない。
ココロがないから、創り出された最初の頃はただカノジョの命令に従うだけだったワタシ。
それなのに、何も知らないワタシにカノジョはココロを吹き込んでくれた。
カノジョがココロを吹き込んでくれる、その時間が何より好きだ。
好きという言葉も、アタタカイというキモチも、カノジョが全て教えてくれた。

