「星野くん」 私も彼の隣に座りこむと、風にあおられて寝転びたくなった。 「うーん、いいね!芝生の上に寝転ぶの」 「風がいい」 うん。 ちょうどよく吹く風が澄んでいて心を落ち着かせる。 しばらく横になってると眠ってしまいそうだった。 「…………。」 「…………。」 その沈黙すらも心地いい。 星野くんもそうやって思ってくれてたらいいのに そう思いながらチラッと隣の彼を見ると パチーー 目が合った。 「な、なにっ……」