「王子様になってあげる気がないならくれよ 俺が心ちゃんを幸せにする」 「…………。」 何も言えなかった。 心の幸せになれる選択が渉といる方なら そっちの方がいいとさえ思った。 「嫌だくらい言えねぇのかよ!!!」 ドカッー! 頬に鈍い痛みを感じると、ともに 俺は地面に倒れ渉に殴られたのだと気付いた。 「…………っ」 鉄の味が口に広がる。 「お前はもう、王子でも何でもねぇ」 倒れた俺を睨みつけ、そして言う。 「ムカつくからもう1個教えてやるよ 俺はお前のこと、昔っから大嫌いだったんだよ」