私は佐野君と一緒に 屋上の段差に腰掛けた。 佐野くんは屋上についても、何も話さず 黙り込んでいて 少し気まずそうに私から目線を逸らした。 もしかして、私と星野くんの会話を聞いていたんだろうか。 ぐすっ、と鼻をすすると ついに佐野君は口を開いた。 「翼のこと、許してやってほしい……」 頼み込むように言うその言葉は なんだか少し苦しげだ。 「アイツ、昔から伝え方が下手くそなんだ…… 守りたいって思ったら極端に一緒に居ちまうし 思ったことも上手に言えない」