どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて




ぶんぶんと首をふる。

そんな事考えていちゃダメだ。


私が好きだと言ってくれて嬉しかった。

星野くんの内側を聞けて嬉しかった。


高望みなんてしちゃいけない。

だって初恋が叶っただけで幸せだから。


「そっか!じゃあ許してあげる」


私はカギを持って立ち上がる。

星野くんの前に差し出せば

彼もそれを隣に並べて


「へへっ、ハート完成」


私と星野くん、2人で一緒にいれば

必ずハートは完成する。


それなら、いい。

星野くんが行っちゃったら

また戻って来てハートを作ればいいよね。