低めの彼の声はよく私の耳に通る。 伝わったんだって、安心して 顔を上げればそこには困り顔の彼がいた。 「勘違いだって言って勝手に決め付けて悪かった」 真剣に謝る彼をみると 彼はぱっと視線を逸らして言った。 「好きとかはよく分かんねぇ…… けど、 人に好かれるのは嫌いなのに お前に好かれるのは嬉しいと思った」 「え、」 彼の耳がほのかに赤い。 なんだか信じられなくてパチパチと瞬きを繰り返せば 星野くんはまたつぶやく。 「俺も、机から前のドアをよくみる」 前のドア……。