【完】私が愛した男~椿を護るヤクザたち~

あれから数分――


純が来たのだ



ベンツの迎えです


「何でお前がいるんだよ」



不機嫌な練磨の声…





「えー、いいやんか!俺も腹減ってんねん!!」






ウザい…な





ベンツの中でギャーギャー叫ぶ純を練磨が殴る



見たくない光景だ





怖すぎる…リアルだ


「ねぇ~名前は?聞くの忘れててん!!」







「言わない」

コイツに言うと五月蝿そうだから




「ゆーてやっ!!!俺も名前で呼びたい!!練磨やって知ってるんやろ?」

練磨も私の名前は言わない



純の存在自体を消している