「椎くんは私が好きですか?」 「へ?」 私の質問を聞いて少し驚いたように目を開く椎くん。 けど、それは一瞬だけで。 「なんて言ってもらいたいの?呉羽」 椎くんはすぐに意地悪な笑みを浮かべて私に迫って来た。 わかっているくせに。 「好きって言ってもらいたいです。吸血鬼の私でも好きだって言ってもらいたいです」 涙が溢れた。 どーしてわからない。 けど、涙が溢れた。