「......」 てか、体が軽い。 刺されたところも完治してるみたいだし、あの空腹感もない。 そしてほのかに口の中に残る甘い血の味。 「呉羽、どーして黙っていたの?」 「へ?」 黙っていたって? 「どーして血を吸わなかったら、衰退してしまうって言わなかったの」 先程までの心配そうな表情とは一変、一気に冷めた表情に変わり、低い声が私を攻める。