その手の中にあるもの・・・





カラカラ・・・



『すいません、どなたかいらっしゃいますか?』



そっと扉を開けながら、尋ねる。



「いらしゃいませ。」



『えっ?』



その言葉に、私は一瞬にして固まる。



それもそのはず。



私の目の前に広がっている光景は、株式会社とは思いもつかい光景が広がっていたからである。



「あのぉ、どうぞここへお座りください。」



私がぼぉっとしていると、さっき挨拶してきた人とは違う可愛らしい女の人が話しかけてきた。



私は何が何だか分からないまま、案内されたカウンター席へと座る。



気になったことは、聞かないと気が済まない性格の私は、今不思議に思っていることを口にする。



『あ、あの!』



さっき「いらっしゃいませ」と声をかけてきた男の人が、んっ?カウンター越しに首を傾げる。



『ここって、看板にあった株式会社夢追人ですよね?』



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