「だけど……」 死んだら天国に行くだなんて、嘘。とは、“生きた人”が言うことではない。 ロマンチックなご都合を考え、祈ってもいいじゃないか。 「つくづくワタシは、死神に向いていない」 それでも辞められないのはきっと―― 頬白が身を翻し、墓場を後にする。丑三つ時というのに、鳥の鳴き声が聞こえるこの墓場から――