死んだら天国だなんて、嘘だ



「改めましてこんばんは。『死神』の頬白と申します」


建て前ながらも、恭しく振る舞う頬白。冬夜が呆気に取られてしまうの無理ない。


「死神だなんて、いるんだ」


「正確には『魂の伐採人』ですが、生きた人間に出回っている名称は死神(こちら)の方がしっくり来るかと」


「初めて見た」


「死神は生きた人間には関わりませんから。死んだ人間を救う、それがワタシたちの基本であり、生きた人間に関わるなは、ワタシたちの原則です」


あり得ない、嘘だ。とは、霊と化している自分が言うにはおかしいかと、無理にでも納得するしかない。


「じゃあ、俺を天国にでも連れていってくれるの?」


「ワタシがするのは、“ここ”から追い出すことです」