「ありがとう」
触れるだけのキスをした
「ったく…そうやって煽られたら俺もやばいんすけど」
ちょっと顔を赤くしながらあたしに言った
また脱水になったら困るということで浜辺に座って色々な話をした
「ハルさテスト学年1位だったね。ビックリしたよ」
「たいしたことないですよ。実羽さんだって英語1位だったじゃないですか」
「それこそたいしたことないよ」
「進路は…どうするんですか?」
「大学かなぁ…まだ全然決まってないよ」
進路かぁ…
大学行きたいなってくらいしか決まってない
だんだん日が傾いてきて帰ることにした
帰りの電車の中はあんまり人がいなかった
いつの間にかあたしは寝てて、起きて隣を見るとハルはあたしにもたれ掛かっていた

