「えっちょっ、そういうことじゃなくて」

あたしの言葉に全く耳を貸さず、あたしの手を引っ張って細い路地に入った

誰もいなくてひっそりとしている



「実羽さん、キスしていいですか?」


眼鏡から見える瞳はあたしをしっかり見つめていた

そんな目されたらなにも言えないじゃない…



「いい…」

言い終わる前にあたしの唇は塞がれた
優しく、甘いキス…

そして、ゆっくり唇は離れた

恥ずかしさのせいか太陽の日差しのせいか
あたしの体温は高い…



「顔…赤いですよ」


「太陽のせいだよ…」


「恥ずかしがらなくていですよ。あっ実羽さん、土曜日10時に迎えにいきますからね」

そっとあたしの頭を撫でた

またあたしは顔が赤くなる
ハルにどきどきしっぱなし…