「あれは学校だけなんで」

それはそれでなんか緊張する
しかも、私服だし…
身長高いし、手足長いしモデルみたい


あたしの視線に気付いた富樫くん
あっ、見すぎた…



「どうしたんすか? お腹空いたんですか?」

にやっと笑いながらあたしの顔を覗きこむ



「ちっ違うよ!なんでもない…」

近づく顔からそむけるようにあたしは俯いた
すると、雨が次第に弱まって止んだ



「止みましたね」


"雨が止んだので花火を再開いたします"

というアナウンスも聞こえてきた