「好きがわかんないよ…」
隣にいる舞香はあたしの手を握った
「そうだなぁ…気づいたらもう好きになってるんだよね」
遠くを見つめる舞香
そっか…まだ准くんのこと…
中学から付き合っていた准くんと高2で別れてしまった舞香は、まだ少しだけ未練があるみたい…
嫌いで別れたんじゃなくてお互いの嫉妬が辛くて別れてしまった…
他校だから少しのことで妬くと舞香は言っていた
「焦らなくていいんだよ。いつかは好きって
気持ちがわかるから…まぁ中学の時のは…いい思い出にしてさ」
"ねっ"と言って舞香は笑った
「ありがとう…舞香」
あたしは舞香の手を強く握った