「だから…付き合ってください」

反射的にあたしは手を止めた

えっ…告白中!?
どうしよう、立ち去るべき?
でも、舞香と入れ違いになったら…

あたしはその場に留まることにした
本当は良くないけど、あたしは少しだけ中の
様子を見た

告白しているのは女の子みたい
もう1人の方はここからでは見えない



「気持ちは嬉しいけど、ごめんね」

男の子の声が聞こえた



「そっか…あの、好きな人いるの?」


「いないけど」


「なら…試しに…」


「ごめん、それもできない」

なんとなく威圧感を含んだ声色だった