「なんでよ…」


「盗み聞きの常習犯だとでもを言いふらしましょうか?」


「常習犯じゃないじゃん!あれはたまたまで」


あたしの耳元に顔を近づけ



「拒否権はないですよ」

と甘い声で言われた



「なっ…!」

あたしは右耳を押さえて離れた
そのあたしの反応を笑いながら



「あっ、あとひとつ…」

まだ何かあるの…?



「実羽さんは俺のこと好きになりますね」


「はい? なるわけないじゃん」