その威圧感が伝わったのか新入生はそそくさと逃げていった




「まったく…隙がありすぎ」


「痛っ…」

でこぴん…
おでこをさすっていると
あれ?




「ねぇハル、髪切った?」

ちょっと短くなったような




「ちょっとしか切ってないのによくわかりましたね」

驚いた顔を見せた




「いつも見てるから気付くよ」

そう言うとあたしの頭をくしゃくしゃと撫でた




「ほら、遅れますよ」

知ってるよ…そうやって顔をそむけるのは照れてるからでしょ?