「それは…」


「ハールー!」


後ろから大きな声が聞こえた

振り返ると少しツンツンの髪形の男の子が
走ってきた
隣の富樫くんは振り返りもしない



「おい!ハル!」


ようやく足を止めて振り返った富樫くん



「うるせーな、なんだよ」


あれ?裏のほうでいいの…?
ようやく追いついた男の子は肩で息をする

そして、急に顔をあげた



「大高先輩っすよね!?俺、町田圭介って
言います!圭介って呼んでください。
大高先輩、やっぱ可愛いっすね!」


かっ、可愛い!? あたしが!?
富樫くんは圭介くんの頭を叩いた