「な、なんでもないです!! わざわざありがとうございました!」 勢いよく頭をさげて、あわてて帰ろうとすると、 「おー気をつけて帰れよ!」 と、にっこり手をふってきた。 うわ、よく見たらすんごいイケメンじゃん!自分で人気者だったって言うだけあるや。 「あ、今日のこと、みんなには内緒だかんな!」 口元に指をおいて、しーってやってる。 あれは、確信犯だろ! 「さよならっ!」 その後はどうやって帰ったかもあんまよく覚えてない。