「誰にも理解されない。哀れな生き物だよ。オレもアイツらも」
北川は家でパソコンの画面に吸い込まれながらそう呟いていた。
画面の先では、強姦を受けている少女の姿が映し出されていた。その少女は異質だった。
強姦物のアダルトビデオなど数え切れないほどあるのだろう。現実世界では犯罪として分かっていてもそのシチュエーションに興奮を覚える人がいるから、そうしたジャンルは無くならない。
しかし、そこに映し出されていた少女は異質。そう、その2文字以外で言い表すことなど出来ないものだった。
「くははっ、硬直し始めるあの感覚。冷めていくはずの体温が僕のモノの熱さで、冷めることも出来ず、喘ぎもせず、拒否もせず、ただ貫かれるだけの僕の愛しい人形達。
あぁ!なんて、なんて愛おしいんだぁあ」
飛沫上がった男の欲望がパソコンのディスプレイにまで飛び散った。画面越しでさえ汚されてしまったその少女に、男の欲望を払い除けることはできない。
なぜなら画面越しの少女には、払い除ける為の手足が切り取られてしまい、もうないのだから。
「くはぁ。明後日は仕事か……けっ。
また、次の標的でも見つけるかな。愛おしい、愛おしい僕だけのラブドール」
北川は舌を舐めずり、狂気を孕んだ笑みを見せていた。
そしておもむろに立ち上がると、冷蔵庫のあるキッチンへと歩いていく。
山道を掻き分けて歩くかのように、床を埋め尽くしたゴミの山をかき分けていく。中には異臭のする袋が幾つもあり、部屋を満たしていた。
「さぁて、今日は誰に奉仕してもらおうかなぁ」
満杯の冷蔵庫の中には、食材はひとつも入っていなかった。その代わりに詰め込まれていたのは、6本の足。それもジビエなどのものではない。人の足であった。
「さぁ、スキンシップの時間ですよぉ」
北川はその中から2本の足を取り出し、また自慰にふけるのであった。



