嵐姫【完】








目が覚めると私は真っ白な病室にいた。





記憶障害。





なにも覚えてなかった。





お母さんもお父さんも私と目を合わせようとしなかった。





私がお兄ちゃんは?



と聞くとお母さんが私の手を叩いた。





その日から4年間私はずっと部屋に閉じ込められて過ごした。





私が中学を卒業する歳になると両親は…






消えた。