秘密だよ、とまたにっこり笑顔を見せられて驚くしかない私。
ど、どういうこと…?先輩どこに行くつもりなんだろう…!?
「あの、せんぱ…」
「心配しなくても、流生んとこじゃないよ」
「!」
輝先輩に見透かされたように言われ、ドキッと胸が脈打った。
な、なんで先輩…。
「まあ、言ってもあの壁薄いからね。あんなでかい声でやりとりしてれば聞こえるよ」
「うっ…すみません…」
「はは、何で謝るの?樺恋ちゃんは悪くないでしょ」
にっこりと笑う輝先輩に少し、安心した。
―――下駄箱について靴を履き替えると、校門に高そうな黒塗りの車が止まっていた。
わあ、なんだあの車…。そう思っていると輝先輩はその車になんの躊躇もなく向かって行く。
「あ、あの先輩…?」
「はい、乗ってね」

