「流生くんはどっちかってーと、鬼畜だよね」
「……消えろ」
「そんな照れなくても〜」
ニヤニヤとした顔で俺を見てくる輝。その顔、相変わらずムカつくな…。
「輝くーん!」
すると、1人のケバい女が輝に近付いてきた。
……なんだ?輝の女?
そう思って輝を見れば“誰だこいつ”みたいな顔をしていて、輝に白い目を向けた。
「いやぁ…そんな目で見られても…」
「…俺んとこに面倒事持ってくんじゃねェぞ」
「う〜ん、どうかなぁ……」
苦笑いのような笑みを浮かべる輝に舌打ちをこぼし、腕を組んだ。
…コイツ、ほんとにいつか絞めてやろうか。
「ねえ?今日は一緒に遊んでくれるでしょぉ?」
輝の腕に自分の腕を絡ませて、上目遣いらしきもので輝を見上げている。
……正直言って、キモい。
ケバいし、香水臭いし、制服第二ボタンまで開いてるし…。
女って何がしたいのかイマイチ分かんねぇ。
「えっと…、……ダレ?」

