-流生 side-
壁つたいにしゃがみこみ、でっかい溜め息をついた。
やっちまったよ俺…。
「流生くーん…?どしたのー」
「輝…」
輝は部屋から出てくると、俺の前にしゃがみ首を傾げた。
「…なーんて、全部聞こえてたんだけどね」
「……」
「ダメじゃーん。女の子に無理矢理迫っちゃあ」
顔はニコニコして笑ってるのに、目が笑ってねぇこいつ……。
そんな輝の姿に頬を引き攣らせると、頬を抓られた。
「流生、本気じゃなかったの?」
「……」
「オレ、流生が本気なんだと思って外野で見てたんだけど」
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