金持ちくんと貧乏ちゃん




「俺がその根性、叩き直してやるよ」




そう言って、流生先輩はは噛み付くように私にキスをしてきた。


急なことに驚いて何もできなかった私は、慌てて先輩の肩を押すけれど力の差は圧倒的で…。


女の私が男の先輩に適うわけがない。




「んんっ…ふ…せ、んぱ……っ」




何度も何度も角度を変えてキスをされ、そろそろ本格的に息が苦しくなってきた。


ドンッと強く、胸板を叩けばちゅっと音を立てて唇はゆっくりと離れた。




「な、に…するんですか…!」


「別にいいだろ?お前は俺の“女”なんだから」




そう言われた瞬間、自分の中で何かが冷めていく感覚がした。


別にいいだろ?って…。俺の女って…。


……何それ。意味わかんない…。