背筋が凍るようなその声に、壊れたロボットのように振り向く私。
そこにはやっぱり不機嫌そうな…っていうか、もろ不機嫌丸出しの流生先輩がいた。
うわあああ…、さっきのこと怒ってるのかなぁ…?いやいやでも、あれは流生先輩が悪いし…!!
第一、毎回クッション投げつけてる人がいけないんだよ…!!
なんて自分の中で葛藤しながら「なんですか…」と強ばりながら聞く。
「……お前、俺が興味も無しにあの部屋に女入れると思ってんのか?」
「………え?」
最初、なんの話だかさっぱりわからず首を傾げたがさっき輝先輩と話した数分前の会話を思い出す。
……も、もしかして聞かれてた…?
「“え?”じゃねェよ、バカ女」
「ばッ !?バカじゃないですっ!!大体!出会い頭になんなんですか!!そんなこと突拍子もなく聞かないで下さいっ!!」

