目の前には流生先輩が居るから、口の中の物を吹き出した暁には私はきっと殺される…。
「やっぱさー、育ち盛りの男の子にはさー、購買のパンだけじゃ足んねぇよなぁ…」
「輝先輩、いつも購買のパンなんですか?」
水筒に入っているお茶を飲んだ後に輝先輩にそう聞けば、目尻を下げて笑った。
「そー。わざわざ豪華な弁当頼むのもメンドイし?そんなの持ってくるのも重いし」
「へぇ…」
なんとなしに、輝先輩の情報を頂けた。輝先輩は、いつも購買のパンを食しているらしい…。
こんなこと玲菜に言ったら「明日からあたしが輝先輩のお弁当作る!!」…だなんて言い出しそうだな…。
「樺恋ちゃんのソレは、樺恋ちゃんが作ったの?」
「えっ?あ、はい。うちは母が病弱なものですから…」
仕事で忙しい父。家に帰っては来るのだけれど、疲れてしまっていつもすぐに寝てしまう。
そんな父に家事をやってよ、なんて事は言えない。だから、私が家事も洗濯も掃除もすべてやっている。

