廊下を走って行く途中、いろんな女子から鋭い目が突き刺さったがそんなの今は気にしてられない…!
そんな思いでやっと、旧校舎の校長室についた。息をつく暇もなく、ガチャッと勢いよくトビラを開けた。
「ぜぇ…ハァ……」
「やっと来たか」
「樺恋ちゃん…」
流生先輩は面白そうに笑っていて、輝先輩は息の整わない私を見て苦笑いしている。
必死に走って来たのにこの様……!!
「おっせぇぞ」
「だからって…っ、放送流すこと無いでしょう!?」
「その方が分かりやすいだろ」
「そういう問題じゃないです!」
「じゃあ、どういう問題だよ?」
ニヤニヤしながらそう聞く流生先輩にだいぶイラついた。
この人……、私を見て面白がってる……!!
「流生くーん、あんまりいじめると嫌われちゃうよ〜?」
「いじめてねぇよ」
「まぁさ。ご飯食べさせてあげよう?」

