「羨ましい!!!」
「………へ?」
何を言い出すかと思えば“羨ましい”?しかも目も輝かせて、どうした。
「だって、その部屋には誰一人として入った事が無いのよ!?なのに、樺恋は今日から毎日輝先輩と流生先輩に会えるって事でしょ!?何それ、すごく羨ましい!!!」
息継ぎなしで言った玲菜の迫力に圧倒されて、呆然としていると玲菜は私の手をとって言った。
「あたしの変わりに輝先輩の情報いろいろ聞いてきて…!!」
「…へぇ!?なっ、何で私が…!!」
「お願いっ!輝先輩の近くに居れるの樺恋だけなんだもん!」
「そんな……」
居れるって言っても、昼休み限定だし…。旧校舎行くまでに時間掛かるし…。
何より、私にそんな事出来っこない…。ううん、断言する。輝先輩の事聞くなんて出来ない!!

