そんなこともわからないの?、とでも言いたげな顔でクスリと笑う。
…確かに、流生先輩のお家はすごい…けど…。
「…それでも、流生先輩が誰と付き合おうと先輩には関係ないはずです」
「………」
私がそう言うと、先輩はさっきまで余裕そうな表情から一転、心底気に入らない、という顔つきになった。
「…本当、これだから庶民は嫌なのよ」
先輩ははぁ、と短く溜め息をつくと私を睨んでくる。
「そうね。関係ないわ。…付き合っている人があなたのような庶民でなければね」
「っ!」
ドンッ、と肩を押され壁に背中を打ち付けると先輩は私を見てクスリとほくそ笑む。

