金持ちくんと貧乏ちゃん




───次の日。私をいじめている張本人である先輩に呼び出された。


その先輩はニヤニヤと笑い、私を見ている。




「どうかしら。ここまでしてもまだ、別れないと言い張る?」


「………」




余裕めいた言葉を言い出し、私はぎゅっと口を噤んだ。


…何があっても、何をされても私は先輩に「別れよう」って言われるまで、絶対に別れない。




「あなたが流生様と別れてほしいと望んでいるのは私だけじゃなくってよ?」


「…、先輩は、どうしてこんなこと…」




私がそう言葉を発すると、先輩はハッと鼻で笑い私を見下して言った。




「どうして?そんなの愚問だわ。あなたみたいな庶民と流生様が釣り合わないからよ」


「…っ、そんなの…」


「関係ない、なんて言えるかしら?流生様は城ヶ崎家の跡取りなのよ?…そんなお方が、あなたのような庶民と付き合ってるなんて知れたら流生様の株が下がるでしょう」


「………」