「うわ、ひどっ!そんな事言って流生くんだって……」
「俺はお前とは違う。書類なんてすぐに片付けた」
俺の後ろにドーンと居座る書類の山々。それを見た輝はだんだん顔が青ざめて、クッションを抱きしめた。
「お前…バケモノか!」
「は、何を非現実的なことを。お前がとっとと終わらせないのが悪い」
「こんな量、1日で終わると思ってんのか!?」
「終わる。現に俺は終わらせた。今日中だぞ」
「鬼!悪魔!鬼畜!!」
「手を動かせ手を」
「くっそぉっ」
ニヤリと終わって、ソファーに横になった。
輝が必死こいてやってる書類というのは生徒会の物。俺がやってる物の中にはおっさんから直々に貰った書類もあるけど。
「あ〜あ…。樺恋ちゃん、来てくれないかな…」
「……さっき帰したばっかだぞ」
「でもさぁ…樺恋ちゃんがこの部屋に居るだけで…空気、変わるよね…」

