金持ちくんと貧乏ちゃん




自分が悪いのは、わかってる。ひどくならないって思って、流生先輩や玲菜にも相談しなかった。


結果がこれだ。




「輝、目星はついてんのか?」


「目星どころか、犯人わかっちゃってるよ」




輝先輩と話している流生先輩がどこか遠く感じた。


少し俯いて唇を噛み締めているとポン、と肩にぬくもりを感じる。




「謝るなら、いまのうちだよ」




素直にならなきゃ。そう言って笑う玲菜に背中を押される。


…ありがとう、玲菜。


私は勇気を振り絞って歩き出していた流生先輩の服の袖を引っ張った。




「!」


「あの、少し…待ってください」