───それから数週間が経ったけれど、先輩からの嫌がらせは止まらない。
むしろ悪化してるようにも思える…。
最初は机の中に紙が入ってるだけだったんだけど、私が動じず普通にしていたら今度は教科書をボロボロにされたり上靴を捨てられてたり…。
とにかく、言い出したらキリがない。
「樺恋…、これはもう流生先輩に言った方がいいって…」
ずっと近くで見ていた玲菜が、表情を歪めてそう言った。
「ひどすぎだよ、これ以上はあたしも黙ってられない」
「玲菜…」
破り捨てられた教科書たちを見てぎゅっと握りこぶしをつくる。
これでもう、何度目か知れない嫌がらせはきっと私と流生先輩が別れるまで続けられる。
…そんなの嫌だけど、流生先輩と別れるのも絶対に嫌だ。
「お願い樺恋。自分のためにももう、ムリはしないで…?」

