金持ちくんと貧乏ちゃん




腕を組んで真剣な顔をして言う。


でも私はその提案に首を横に振った。




「迷惑かけたくないし、まだ、大丈夫」


「樺恋…」


「だから、流生先輩には何があっても言わないで」




にっこりと笑ってそう言えば玲菜はなんとも言えない顔をして「わかった…」と静かに頷いた。




「でも、絶対にムリしないって約束して。ひどくなってからじゃ遅いのよ」


「…うん」




先輩も、そこまでひどいことするとは思えないしとりあえず今は我慢するに越したことはない。


…そのうち、やめてくれるって信じよう。




「じゃあ…教室戻ろっか」


「そうだね。…玲菜」


「ん?」


「ありがとう」




そう笑顔で言えば玲菜も笑顔で「うん」と頷いてくれた。