「いいから。…お願い」
「……」
私がそう言えば玲菜は納得しない表情のまま椅子に座った。
「ありがと」と言えば悲しそうな顔の玲菜と目が、合った。
「樺恋…お願いだから、ほんとのこと話して?」
「………」
懇願するように言われて、私が黙ったままでいると玲菜は私の腕を引っ張った。
これは…もう薄情するしかないみたいだなぁ。頭の片隅でそんなこと思った。
「はい、座って!」
「はい…」
前に一度連れてこられた空き教室に入り、先に椅子に座った玲菜にびしっと目の前にある椅子を指差してそう言われた。
こうなった玲菜は意地でも離してくれないからなぁ…。
諦める、か……。

