「───どういうことか説明してくださる?」
えーと…、これは一体……?
遡ること数分前。今日は流生先輩も輝先輩も用事があると言って、私は玲菜とお昼ご飯を食べていた。
「なんか久しぶりだね、こうやってご飯食べるの」
「そうだね〜。玲菜は輝先輩の夢中だし」
「なっ、それとこれとはべつでしょ!」
顔を真っ赤にさせながら怒る玲菜がかわいくて、小さく笑うと玲菜はますます顔を赤くさせる。
「もう…!からかわないでよっ」
「からかってないよ」
クスクスと笑ってお弁当を広げると、廊下の方から声が聞こえた。
「桜さんいるかしら」
「…?」