金持ちくんと貧乏ちゃん




「大丈夫か?」


「は、はい…すいません」




先輩の腕に抱かれながらそう答えた。


この体勢はすごく恥ずかしいけれど、先輩のにおいに包まれて落ち着く…。




「…樺恋、そろそろ離れてくれる?」


「………あ!」




自分の置かれている状況、そして体勢を改めて知り勢いよく先輩から離れた。


うわああ、恥ずかしい…!!!




「すすす、すいませんっ」


「何で謝ってんの」




おかしそうにクスクスと笑って私の頭を撫でる。


…なんだろうな、この余裕感…。