店を出るとき流生先輩のお姉さんに会い会釈すると「また流生とおいでよー!」とでかい声で叫ばれ、恥ずかしながらも笑って手を振り返した。
そして車に乗り込み、車走らせること数十分…。あたりも真っ暗でどこに来たのかいまいち把握できてない私は未だに首を傾げていた。
どこだここ……。
「着いた」
そう言って車から降り、すぐに私の方へ回ってドアを開けてくれる流生先輩。
ほんとに、お姫様にでもなったみたいだよ…。
そんなことをノンキに考えていると、すっと目の前に手が差し出される。それをぎゅっと握り返すと先輩は満足そうに笑って「おいで」と言った。
その笑顔に胸がきゅううっと締め付けられながら私もぎこちなく笑った。
今の笑顔はずるい…反則だ……。
「樺恋、ちょっと目ぇ瞑って」
「へ?」

